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生まれ変わり研究の最前線ルポ『リターン・トゥ・ライフ‐前世を記憶する子供たちの驚くべき事例』の感想

2019/01/27
書籍紹介 0


‘前世研究’、いわゆる‘生まれ変わり研究’は、精神科医師・故イアン スティーヴンソン教授が開拓した厳密な科学的研究として世界的に有名だが、 著者ジム タッカー教授はスティーヴンソンが遺したヴァージニア大学の研究室を引き継ぎ、2019年現在も〈過去世と思しき奇異な記憶〉を語った子供たちの調査・事例収集を続けている。

本書はタッカーにとって二冊目の著書で前著転生した子どもたち‐ヴァージニア大学・40年の「前世」研究を未読の人も難なく読める内容だ。ちなみに前著は前世研究の多数の調査事例を紹介していたり、前世研究を否定する仮説に対する反論が書かれた内容だった。
転生した子どもたち


スティーヴンソンの著書が、主に医学・科学的研究に素養がある識者や知識人に読まれることを考慮し科学雑誌に掲載されても問題ない研究論文に近い体裁で書かれているのに対し、タッカーの筆致は科学的検証方法を知らないか、気にかけないアメリカの一般大衆層に向けた読みやすい著書となっているので、日本人にも理解しやすい。


前半は調査・取材報告録になっていて1章~3章は、どのような経緯でタッカーがスティーヴンソンと出会い、前世研究に興味をもち研究員となったかが語られ、初めて同行した調査取材の事例などもあげている。スティーヴンソンとの思い出と自叙伝のようでもある。4章~7章は自身が調査した中で印象的な事例を、ジャーナリストが書くルポルタージュのように正確に事細かに報告した内容となっている。

後半の8章、9章は量子論によって考えられる「私たちの‘意識’」「過去世記憶」「夢」などを著名な科学者たちの言葉を引用した、タッカー独自解釈による哲学的〈宇宙霊魂論〉〈霊魂論〉に論考が及んでいるが、量子論自体、謎が多い未知なる科学であるし読解するのは容易ではない。

宇宙霊魂論「宇宙全体が意識を持っている」という考え方。霊魂論「心て何だろう」と考えること。

だがタッカーが後半二章を使って科学者らの言葉を借りて読者に伝えたいのは、内容よりも「聡明でオープンマインドな著名な科学者たちのように、未知であるが新しい分野の科学的研究に理解を示してみてはどうだろうか」といった真摯な啓発メッセージなのだと、読み解いて察した。

本書は、‘地あたま’が良く、常識に捕らわれない心がひらけた探究心旺盛な人に向けたメッセージ性がある内容であった。前世研究の啓発書としての意味合いも強く、過去世記憶の研究に興味を持つきっかけになる書ともいえる。

上記まではAmazonレビューに掲載している書評とほぼ同じで、ここからブログでは話題をディープなスピリチュアルに繋げて広げてみたいと思う。

タッカーは量子論で過去世記憶の説明を試みていた。ただ、量子力学が専攻ではないので量子論の拡大解釈になっている可能性はあるが先鋭的な考えだった。

量子力学の様々な理論を意識に注目して解釈すると「宇宙は〈観察者〉となる‘意識’に見られて初めて存在した」としか考えられない。極論すれば「〈観察者〉が居ない宇宙は存在しない」ことになる。それでは、と誰もが思う疑問に行きつく「誰が宇宙を初めて見た〈観察者〉なのか」と。

この哲学的疑問については古代から識者たちが考えてきた。そして、世界で最も早く答えたのは古代インド哲学ウパニシャッドと呼ばれる聖典群だといわれている。
原典訳 ウパニシャッド


古代インドの聖哲はヨーガ瞑想のすえに、宇宙を初めて見た〈観察者〉‘巨大な意識’〈ブラフマン〉と感得し、そう呼んだ。それは‘大きな霊魂’でありと考えられた。そして自分たち人間は小さな視点で宇宙を見る〈観察者〉‘小さな意識’と考え〈アートマン〉と呼んだ。

インド哲学では「巨大な意識〈ブラフマン〉と小さな意識〈アートマン〉は、同じで一つだと語れている」‘梵我一如’という。同じではあっても「巨大な意識を〈大海〉だとすれば、小さな意識は〈波打ち際の泡〉」のようなもので、宇宙に与えられる影響力の違いがある。

古代インド哲学は西洋哲学よりも先進的で量子力学のシュレーディンガーをはじめ、現代の科学者にも愛読されている真理の書とされている。このように前世研究の話題からディープなスピリチュアルを語りだすと哲学や宗教的な話へと繋がってゆく。

ディープなスピリチュアルを探究することは生きることとも繋がると思っている。瞑想・思索の実践なくしては到達できないものかもしれない。取り合えず前世研究から興味をもって読んでみてはいかがだろうか。
リターン・トゥ・ライフ‐前世を記憶する子供たちの驚くべき事例

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